2012年06月29日

歯科医が教える。歯ぎしりのクセ、何がどう悪い?

友人と旅行に出掛け、歯ぎしりを指摘された……という悩みはけっこう深刻です。なぜ歯ぎしりをしてしまうのでしょうか。予防することはできるのでしょうか。

歯学博士で口腔(こうくう)衛生・口腔外科がご専門の江上歯科(大阪市北区)院長・江上一郎先生にお話を伺いました。
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■音がする歯ぎしりは、体に悪影響はない

歯ぎしりは歯や歯茎にとってよくないというイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。江上先生は、

「歯ぎしりは、歯のこすり方によって3つの種類に分けられています。そのうち大きな音がする歯ぎしりは、実は、ストレス解消になる行いであって、心配することはありません。
猫がつめを立てて壁や家具をがりがりこすったり、犬が骨をかじるのがストレス解消の行為だと言われているのと同じことです。

この場合、歯どうしの当たる面が 、平らで丸くすり減った形のため、上下の歯が接してもスムーズに動かすことができ、歯・歯周・顎(あご)に負担がかかりません。3)歯を強く食いしばる動作。クレンチングという。睡眠中だけではなく、起きているときにも無意識に行っていることが多い。

ただし、かなりの音がしますので、人の安眠妨害など迷惑になるのがつらいところですが、周囲の人もあまり気にしないほうがよいでしょう」と話します。

続いて、「歯ぎしりの3つの種類」について、次のように説明します。

1)歯をこする動作。グライディング、という。キリキリ、ギシギシという音がする。睡眠中に無意識に行う。一般的に、歯ぎしりというとこの動作を指すことがある。

2)上下の歯を、カチカチとかみあわせる動作。タッピングという。

3)歯を強く食いしばる動作。クレンチングという。睡眠中だけではなく、起きているときにも無意識に行っていることが多い。


■体に悪いのは、「歯を食いしばる」こと

「3つのうち、体に悪影響を及ぼすのは、3のクレンチング、『食いしばり』です。誰でも、緊張したとき、悔しいとき、ストレスがあるときなど、ぎゅーっと歯を食いしばることがありますが、これは歯と歯が直接かみ合い、ロックした状態です。その状態が常時ある、睡眠中に食いしばる時間が長いときは、過大な力が歯やあごにかかり、多くの症状を引き起こします。

例えば、歯周病を悪化させる、かみあわせがずれていく、冷たい水がしみるなどの知覚過敏、唾液(だえき)が出にくくなって口臭につながる、肩こりがひどい、腰が痛む、耳鳴りがする、目がひどく疲れるなどさまざまですが、このごろ多いのは、あごの関節がずれて痛む顎(がく)関節症です。この症状を訴えて来院される人はとても増えています」(江上先生)

食いしばりの原因について、江上先生は、

「『歯を食いしばってがんばる』とか『奥歯をかみしめる』という言葉があるように、食いしばりやかみしめは、奥歯からあご、首にかけて極度に力が入っている状態で、緊張やストレス、それに、幼いころからの癖と考えられます。

通常は、上下の歯が接触する時間は、食事を含めても1日のうちに15〜20分程度です。それ以外の時間は、上下の歯には数ミリ程度のすき間ができているんです。これを『安静位空隙(あんせいいくうげき)』と呼びますが、歯ぎしり、食いしばり、かみしめに思いあたるときは、日ごろから自分で、このすき間ができているかどうかを意識してください」

と、まずは「歯のすき間」について自覚することを勧めます。


予防する方法について江上先生は、次のようにアドバイスをします。

「歯科医での治療は、『ファセットと呼ばれる歯の摩耗部分を削る、軽く研磨して症状を緩和する』、『治療した歯の詰め物を調整してかみあわせを改善する』、『ナイトガードというマウスピースを装着して歯の周囲にかかる力を軽減する』、『筋肉マッサージの指導』などです。

また、自分では、睡眠中は予防が難しいため、『日中にストレス解消を心がける』、『緊張したまま眠らない』ことを前提として、『舌を上あごの歯の付け根あたりに付け、唇を閉じる。上下の歯は合わせない』、『あご、口のまわり、ほおの力を抜く』、『食いしばりに気付いたら、ふーっと息を吐いて肩の力を抜き、深呼吸をする』ようにしましょう。

重い荷物を運ぶ、スポーツをするときなどにも、かみしめには注意してください」

ありがとうございました。

隣で音を立てて歯ぎしりをする人がいれば、ストレスを解消しているんだなと思ってそっとしておくこと、また、食いしばり、かみしめこそが体に悪影響があるということが分かりました。できるだけ「食いしばらないと意識をする」ことから始めてみましょう。
ラベル:歯ぎしり
posted by くりおね at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月22日

神経の無い前歯二本の変色が気になっています

質問
埼玉県和光市 23歳 女性
 10年前に、神経を抜いた前歯二本の変色が気になっています。
 自宅近くの歯科医で、現在はマニュキュアのようなもので歯を白くしてお
りますが、時間が経つと剥げてきてしまい、そろそろキチンとした治療を
したいと思っています。
 そこでいくつか質問があるのですが、自宅近くの歯科医では、大体23、
24歳頃までは歯茎の位置が変わる可能性があるため、それまでは差し
歯の治療は避けた方がいいと言われていました。現在23歳なのですが、
いま治療を行うと何年か後に歯茎と歯の境目が目立つ可能性はあるで
しょうか?また、治療期間はどれくらいかかりますか?

八幡山米山歯科・米山みき先生の回答
米山みき.jpg
 前歯でお悩みのようですが、歯茎は誰しもがいずれさがってしまいます。
 年齢的に20代は成長が止まってますので、もうそろそろ治されてもいいのではないかと思います。
 
 歯茎は10年から20年くらいで少し下がりますが、前歯の変色のままでいるか、数十年たってやり直すかだと思います。

posted by くりおね at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

親知らずの抜歯と後戻りの関係  

質問
 親知らずと歯並びについて。親知らずは抜歯をしないと矯正をしたとしても、また歯並びが悪くなってきてしまうのでしょうか?(千葉県31歳男性)
 親知らずと歯並びについて質問があります。
 矯正前、もしくは、矯正後に、親知らずは、抜歯をしたほうがよいのでしょうか?
 私は、上の親知らずが左右とも7番の歯を押すように横向きに生えています。左上は埋伏歯、右上は、半埋伏歯の親知らずです。
 親知らずを抜歯してもらうために、国立病院の口腔外科でCTを撮って診てもらったら、根元が上顎洞に触っており、「抜歯をすると上顎洞炎になる可能性がある」と診断され親知らずを抜くことをやめました。
 抜歯をしようと口腔外科に行ったのも、矯正をしようと思ったからなので、もし私が矯正をする場合、親知らずは抜歯をしないと矯正をしたとしても、また歯並びが悪くなってきてしまうのでしょうか?
 私は、親知らずを抜けないので矯正をしようかどうか非常に迷っています。
 よろしくお願いします。

広瀬矯正歯科院長・広瀬豊先生の回答

 親知らずの抜歯と後戻りの関係についてお悩みのようですね。
 基本的には親知らずの抜歯は、矯正治療が終わった保定期間中に口腔外科へ依頼します。
 すぐに抜くのではなく様子を見ながら、状況に応じて決めるようにしています。
 確かに親知らずが後戻りの原因になることはありますが、必ずしも親知らずだけが原因ではありませんので、無条件で抜くということはありません。
 明らかに前方に押すような向きに生えている場合でも、後戻りなく安定していることもあります。
 また、例外的に奥歯を後方移動する場合は移動の前に抜歯します。
 親知らずの抜歯については、矯正医によって多少考え方に違いがありますから、治療をお願いする先生に詳しい話を聞かれることをお勧め致します。


posted by くりおね at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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