中学生の時に顎の関節が痛くなり、口が指一本分くらいしか開かない時期が3年程続き、我慢して病院行かないで過ごし今は口もひらき関節の痛みはないんですが、下顎が小さく常に下顎を出した状態で生活しています。
下顎が小さい事が原因か分からないんですが、口の中をよく噛んだり、いびきがあったり、肩こりやたまに頭痛があります。
これは治す事が出来るのでしょうか?
正直見た目も気になってます。保険はききますか?
安原歯科医院・安原豊人の回答
いびきの原因としては、鼻、鼻喉腔、咽喉などの疾患、歯科では噛み合わせの不正、下顎が小さい(小下顎症)、舌が異常に大きいなどが挙げられます。
小下顎症とは、上顎骨に比較して下顎骨が後方に位置しており、下顎骨の劣成長を伴ない、咬合の異常を認めるものを小下顎症といいます。
また咬合の異常は認められないが、オトガイ部の劣成長によって下顎前方部の後退しているものは、小オトガイ症と呼ばれます。
小下顎症は、先天性または後天性原因によって起こる場合があります。先天性原因として明らかなものは遺伝ですが、原因不明なものも認められます。
治療としては、従来は大人になってからいくつかの骨切り術を組み合わせて治療したのですが、最近は骨延長術の導入により比較的早期に治療できるようになってきました。この治療の利点は、移植骨を必要としない骨再生であること、周囲の粘膜や皮膚、神経、血管などの軟部組織も同時に再生されることが挙げられます。
従来法の顎変形症手術や骨移植術に加え、極めて有用性の高い治療方法であると言えます。
骨延長術の実際は、延長したい骨を骨切りして骨延長器を装着し、1週間後くらいから毎日0.5-1 mm程度の速度で骨切り部を拡大していきます。
毎日の骨延長は無麻酔で可能です。あらかじめ計画した延長量に達すれば延長は終了しますが、その後2-3ヶ月間、延長器を装着したままで延長部にしっかりした骨が出来るまで保定をします。その後、骨延長器を除去します。骨延長期間中に疼痛などの障害はほとんどありません。また、入浴、通学などの日常生活はほぼ通常通りに行うことが可能です。
手術は全身麻酔で、入院が必要です。軽い手術というわけにはいきません。歯列矯正も長期間必要です。顎変形症と診断されれば、保険適用も可能です。小下顎症の手術後、いびきや、睡眠時無呼吸症候群が改善した症例も散見されます。ご希望なら一度お近くの大学病院の口腔外科を受診されご相談されることをお勧めいたします。

