12月中旬から、突然の口の中の違和感と頭痛と肩こり、そして眠れぬほどの前歯の疼痛がおこり、歯医者に通って痛み止めと抗生剤で一週間様子をみてました。
痛みは引きましたが、痛みが引いたと同時に前歯の奥(上顎中心辺り)に柔らかい腫瘍の様な物ができてしまいました。
その後すぐ、歯医者より口腔外科を紹介してもらい、そこでレントゲンとCTと口内の腫瘍の内容物の摘出をしましたが、それが内容物ではなく血液でその後腫瘍は少し小さくなりましたが固くなりました。
それから、血管造影剤を使ったCTとMRを撮影して昨日、切歯管嚢胞と診断され、来月全身麻酔で手術をすることになりました。
画像を見る限りでは、嚢胞の大きさは1センチ弱だそうです。ただ、嚢胞の中身が液状のものではなく固形物だそうです。
また、血管と嚢胞が一体になってしまってるかもしれないので血管をレーザーでひっつけて嚢胞を摘出ともいわれました。
昨日で発症してから1ヵ月になりますが、手術は特に緊急性もないしいつでもいいとも言われましたが、やはり早いにこした事はないですよね?
また、術後のさまざまな後遺症などいろいろと心配です。
安原歯科医院・安原豊人先生の回答
切歯管嚢胞(鼻口蓋管嚢胞)は、鼻口蓋管の残存上皮に由来する嚢胞で、上顎中切歯後方の口蓋部骨内に発生するものです。歯根嚢胞との鑑別診断が必要です。歯根嚢胞は失活歯の根尖部に生じるもので、歯髄死や感染根管が前提で電気歯髄診断器に反応することはありません。
正中口蓋嚢胞や鼻口蓋管嚢胞は、嚢胞の発生部位により、前歯部の歯肉唇移行部に腫脹をきたすものと、口蓋に腫脹をきたすものがありますが、小さいものでは無症状です。大きくなると腫瘍部の骨の吸収程度により、骨様硬のものから波動を触れるものもあります。X線撮影で偶然発見されることも多いですが、感染によりその存在に気付くこともあります。診断は容易です。
治療は、通常は手術で、唇側から摘出しますが、存在部位により、口蓋側から摘出することもあります。通常は全摘出手術が行われます。全摘出できれば予後は良好で、再発することはありません。近接する歯牙が生活歯であれば、あえて神経をとる必要はありません。術後歯髄死が引き起こされるケースはありますが、それから根管治療を行っても遅くはないでしょう。
手術自体は、緊急性は要しませんが、再度感染を引き起こすと腫脹や疼痛を生じますので、いずれ手術されることをお勧めいたします。特に重篤な後遺症はないでしょう。かかりつけの先生と治療方針についてよくご相談されることをお勧めいたします。
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